唐突ですが・・・
皆さんステンレスってさびないものだと思ってませんか?
さらに、ステンレスって傷がつかないものだと思ってませんか?
答えを先に言うと、ステンレスは錆びますし傷もつきます。
キレイに仕上がったステンレスなんかだとちょっとしたことで傷つき目立ちます。
この2つの誤解は結構多くて、油断して使っていると
新品のキッチンに1週間で錆が出てしまうようなこともあるんです。
ということで
今回はステンレスの特性をちょっと知っていただこうかなと思っています。
ステンレスはその名の通り
stain=錆とか汚れ、less=ない
錆びにくく汚れにくいという素材です。
ステンレスにもいろいろありますが
キッチンに使用されているステンレスはほとんどがSUS304(さすさんまるよん)
というステンレスで耐食性や強度に優れる素材となります。
キッチンメーカーの方は18-8ステンレス(じゅうはちはちすてんれす)
という呼び方をする方が非常に多いですね。
これは、ステンレスの中のクロムとニッケルの割合を表しています。
ただし、ステンレスも錆びることがあります。
一番多いのは異種金属からのもらい錆び。
例えば濡れた空き缶を数日間置きっぱなしにするとまず錆びます。
鍋などには鉄製のモノも多く置きっぱなしにして
キッチンカウンターを錆びさせてしまう例があります。
ステンレスのカウンターは使っていない時は、水分をふき取って
よく乾燥させておくのが清潔に保つコツです。
傷についてですが・・・
ステンレスって細かい傷は結構つくんですよね。
メーカーのステンレスカウンターには、ほぼエンボス加工が施されています。
あのデコボコだったりざらざらしていたりするやつです。
あれには傷を目立たせないという大きな目的があって
エンボス加工がないとすぐに傷だらけになりクレームが多発してしまいます。
ただちょっと野暮ったいですよね。
他にも、ステンレスの仕上げには
ヘアライン(細かい線が入ったツルツルピカピカの加工)や
バイブレーション(ちょっと波打っているようなマット質感の加工)
といった仕上げがありますが
ごく一部のメーカーのごく一部のシリーズにしか採用されていません。
やっぱり傷がつきやすい仕上げは
配送や設置の面からも大手のメーカーには嫌われてしまうんですよね。
余談ですが
私は個人的にこのステンレスのバイブレーション仕上げが一番好きなんです。
あの清潔感がたまりません!
この仕上げがお好きな方はぜひ当社にご連絡ください(笑)
最後にステンレスのメリットをお伝えしますと・・・
一番の良さはハードに使えるということでしょう。
「熱」にも「汚れ」にも強く手入れが楽。
そして、「清潔」な状態を保ちやすい。
だからこそ、プロの厨房に採用されているのはほぼオールステンレスの調理台ですよね。
最近は人工大理石もかなり品質が高くなってきましたが
この点についてはステンレスの方が強いですね。
ただここ10年でアイランド型やフルカウンター型のキッチンが
増え高いインテリア性を求められるシーンも増えてきました。
クローズのキッチンだからこそ明るいキッチンカウンターにしたい。
というご要望も多いですね。
その点人工大理石ははカラーバリエーションが豊富で
様々なインテリアに合わせたセレクトをすることができます。
ステンレスか人工大理石か・・・
これは、本当によくいただく質問ですが
それぞれ特徴がありますので、実際に見て体感して
ご自分がキッチンに立った時に嬉しくなるようなものを選んでいただければ思います。
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