マンションの浴室は分譲タイプのグレードの高いものであっても年数の経過とともに古くなっていくため、ある程度の年数が経った頃にリフォームを考える方が多いかと思います。
そして、マンションは購入時に浴室インテリアなどすでに決まっていることがほとんどですが、リフォームは自分の好みの浴室にできるということで夢も膨らむものです。夢が膨らむ一方で、どのようにリフォームをしようか悩まれることでしょう。
今回はそんなマンションの浴室リフォームのポイントをいくつかお伝えいたします。
1つ目は毎日の疲れを癒すリラックスできるスペースとして、ゆったりと広く感じるスペースとすることです。
マンションの浴室リフォームの場合、その限られたスペースでいかに広い空間を生み出すか工夫が必要となります。
広く見せるために、白を基調とした淡い色目の壁面カラーや浴槽カラーを選んだり、最近のアクセントパネル(壁一面の色を変えること)を利用することで広く感じる浴室スペースの実現が可能になります。
そして、色を選ぶ時にあわせて注意していただきたいことが1つあります。
現在新しいシステムバスで主流の天井埋め込み型照明は、既存の壁についているタイプの照明から比べると少し暗く感じることがあります。照明が埋め込まれていることで光の拡散が制限されるため暗く感じるのですが、
これは壁の色を選ぶ時に、埋め込みにするか壁付にするかを壁色明るさあわせて検討したい部分になります。
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白基調の明るい浴室(照明壁付)
次にポイントとなるのが、やはりお手入れのしやすさです。
お風呂は毎日入るところなので、お手入れも毎日必要となってきます。商品選びの時に浴槽につく湯垢が付きにくいコーティングがされている浴槽を選んだり、カビが発生しにくい素材を使用した壁にすることでお手入れが格段にしやすくなります。
最近では鱗状痕が付きにくくコーティングされている鏡なども出ていますが、
鏡については本当に必要かどうかを検討し必要なければ設置しないという選択肢もメンテナンス上有効だと思います。
ただ、鏡は設置されていると空間を広く見せる効果もあるので、どちらが自分にとってよりメリットがあるかを考える必要があります。
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一度ついてしまうと落ちない鱗状痕
3つめのポイントは安全性です。浴室はどうしても滑りやすく転倒などの怪我の心配があります。
そのような心配を軽減するため、手すりや滑り止めが付いた浴槽を選んだり、滑りにくい材質を使った床にするなどもポイントになります。最近では、バリアフリーがスタンダードになりつつありますので、安全に気を配ったものも多く出ていますので、参考にされると良いでしょう。
忘れてはならないのがバリアフリーについては段差や使い勝手だけでなく温度のバリアフリーについても検討の必要があるということです。浴室は寒いところで裸になるという特性から、気温差による事故が毎年多く報告されています。浴室暖房を入れるなど体の状況に合わせて温度差を解消することについても検討しておきましょう。
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スタンダードな手すりの位置
以上のポイントをご参考いただきながら、ご自身のライフスタイルに合った浴室選びをしていただきたいです。
そして、実際にショールームなどで商品を見ていただき、より快適で癒される入浴スペース作りをされることをお勧めします。
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