朝晩などは、だいぶ肌寒い日が多くなってきました。
そろそろ温かいものがほしくなってきて、いよいよ食欲の秋というところでしょうか?
私は、休日などに(たまに)料理をする時の話です。
我が家はオール電化なのでIHクッキングヒーター使っているのですが
もう何年も使っているのでだいぶ慣れてきていると思っていました。
ただ煮物がイマイチうまくできずに
「やっぱり家庭の味は難しいなー」などと思っていました。
少し前のこと、義理の母が来て煮物を作ってくれたのですが
普段は格別においしい煮物を作ってくれる母のそれが
普段とは違うイマイチな出来上がりなっていました。
母も不思議がっていましたが、私はその時初めて気づきました。
「自分の煮物がうまくいかないのは腕のせいじゃなくてIHのせいでは…」ということに。
いろいろ調べてみると、ガスとIHでは鍋の中の水の動きが大きく異なることがわかり、
それが原因でいまいちな出来上がりなっているようでした。
以下その理由。
ガスの場合、鍋を火にかけると底面がほぼ均一に加熱されます。
併せて外側(鍋の側面)も同時に加熱されていきますので、
底面で加熱された流体(水など)は外側でも加熱され上昇し
中心に向かって沈下していくという動きになります。
そして鍋が全体的に加熱されることで鍋及び鍋内の温度差も少なく、
時に炎にバラつきがあるため不規則な対流をおこし鍋内が全体的に対流していくようです。
IHの場合、火力はおよそ80%程度でガスの強火力で加熱するのと
ほぼ同じ火力が得られるため、強火力では強すぎて焦げなどを起こしてしまいます。
そして、鍋をかけるとコイル上部が極端に加熱されるため
底面中心から流体が上昇し外側へ向かっていきますが、
IHは底面のみを加熱するため鍋側面の温度が低く流体はそのまま外側から沈下していきます。
加熱が一定のため鍋内に温度差ができやすく加熱ムラをおこすことも多い様です。
そもそもIHって・・・と基本を知りたい方は「今さら聞けないIHクッキングヒーターの基本」をご覧ください。
そういえばIHについては三菱製の製品でコイルを制御することで対流を起こすような
煮炊きに特化した商品が出ていました。
↑
びっくリングコイル
とは言ってもIHを交換するのは大変なので、
今は鍋で「煮もの問題」を改善できないかと検討中です。
お鍋の条件としては
鍋内の対流に対応するため、外側のコイルリングに対して若干大きいサイズのもの。
熱効率を考えると底の材質はステンレス(18-0)。
使い勝手や熱の伝導率を考えると多層鍋。ステンレスとアルミなどを層にしたもの。
前項を満たすと厚みはおそらく5mm以上は必要かと。そして厚みは蓄熱にも影響してきますので厚い方が良いかも。ただし重くなると思いますのでご注意を。
これらの条件を踏まえて鍋を3つ選んでみました。
私の経験と好みも入りますが、
①ティファール
これはうちでも使っているものになりますが、上記条件を満たすものは
鍋としてはかなり高額です。なのでティファールあたりは質とコストのバランスがいいかなと感じています。
ただ扱いやすいのでかなり気に入っています。
煮込みもよくできるようです。
②ルクルーゼ
IH用のものをショールームで使ったことがあるのですが
これはかなり良かったです。料理が楽しくなる感じがします。
実際、おいしく調理できるのでお勧めですが
バリエーションをそろえるとなるとちょっと高いですね。
③クリステル
これは、使ってる人の評判がスゴイ良いです。
しかし、かなりお高い鍋になります。
憧れも込めてお勧め品に入れておきました。
IHは鍋やフライパンを選ぶときには注意してほしいのですが、
対応品というシールが貼ってあっても粗悪なものがまだまだ出回っています。
SGマークの入っているものか名の通ったメーカーの商品がいいかもしれません。
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